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・・・そして、とうとう最後のお別れです。
意外でしょうが、私はそれまで一度も空港にチュッチさんやストーンズを出迎え、および見送りに行ったことがありませんでした。成田は遠すぎてめんどくさいからっていうのもありますが、一番の理由は他の追っかけの人達と顔を合わせるのがイヤだったから、なんです。
でも、なぜかその時だけは、そんなことどーでもいいくらい無性にチュッチさんとのお別れが名残惜しくなり、思い切ってダンナを誘い、成田まで見送りに行ったのでした。
テロの影響か、成田空港はガラガラ。なんと、信じられないことに見送りのファンは私とダンナの2人だけ!あとはブルーノートの人が1人、機材の積み込みの手伝いに来ているだけでした!・・・なーんてこったい!
のんびり談笑するチャーリー一行を尻目に(?)チュッチさんは機材の積み込み、一行の搭乗手続きなどで目の回るような忙しさ! 前回と違って今回は、チャーリー自前のグレッチのセットを使ってくれたから、チュッチさんの仕事が増えてもう大変!(思い上がりかもしれませんが、私は前回の日本公演で、チャーリーが有りもののパールのドラムを使ったことに対して、抗議のマンガを描いたんですよね。ひょっとしたらその成果 だったのかもしれないな、なんてこっそり自分をほめてるんですよ。そのマンガはコミックのページで読めます。)
そしてどーにか諸々の仕事を済ませ、残ったわずかの時間に私に挨拶しに来てくれたチュッチさんだったのですが、「アリガート!サヨナラッ!」なんと嬉しい、大感激の日本語の挨拶だったのです!
そして間もなくチュッチさんは搭乗口へ進み、私たちの姿が見えなくなるまでずっと手を振りながら、エスカレーターを下って行ったのでした。
・・・チュッチさんが私に残してくれた最後の言葉が日本語の「サヨナラッ!」。
まさか本当に本当のサヨナラになってしまうだなんて・・・。

   
         
 
 
 
 
 
ブルー・ノート東京にて
会場で知り合った関西の女子が撮ってくれた最後の2ショット写真です。
 
 
 
 
       
         
   

チュッチさんの話題が出ると、誰もがみな「彼は明るくて、ユーモアがあって、気さくで、親切で、素晴らしい人だね」って口を揃えて云ってたんですけど、本当にその通りの人物だったんですよね。
普通ああいう業界にいる人って、すごく感じの悪いカン違い野郎ばかりっていうイメージがありませんか?特にロック・ミュージシャンのローディーなんて、ミュージシャン以上にミュージシャンっぽく振る舞って威張ってるって感じするでしょ?
ところが全然違ったんですよね、チュッチさんは!
私は高校生の頃NHKの『大草原の小さな家』にはまっていて、純朴なアメリカ人達の姿にすごく憧れていたんです。特にいつもハッハッハーッと笑い、おかしな鼻歌を唄っている心やさしいヒゲもじゃおじさん『エドワーズさん』が大好きでした。
チュッチさんに出会った時、まさにその理想のアメリカ人、エドワーズさんが現実に目の前に現れた!と錯覚してしまいました。佐賀のド田舎もん高校生だったあの頃、まさか将来、こんなにも素晴らしいアメリカ人と知り合うことが出来るだなんて、まったくもって想像し得ませんでした。
まるで夢のような思い出をたくさんたくさん与えて下さったチュッチさん、本当にどうもありがとうございました。

   
         

 

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